今回はエアコンに使われている「冷媒ガス」についてお話したいと思います。
冷媒がスとは、エアコンの配管中を駆け巡ってるもので、人で言うところの血液 みたいなものです。この冷媒ガスの状態変化を利用して、エアコンの風を暖めたり涼しくしたりしているのです。しかしながらこの冷媒ガスは、環境に悪いことでも知られています。ここでいくつか、冷罵ガスの種類と特徴をお話します。
まず、15年から20年前のエアコンに良く使われてる R−22この冷媒ガスは今や全廃を目的としていて、成層圏のオゾン層に直接影響を及ぼすことがわかっています。オゾン層は、太陽からの有害な紫外線の多くを吸収し地上の生態系を保護するや役割をしています。そのオゾン層が破壊されればその有害な紫外線を直接浴びることになるのです。冷媒ガスが地球に悪影響を及ぼすとわかるまで、冷媒の回収破壊作業というのは行われず放出され続けていました。
そこで、新たに開発されたのが R−407Cと呼ばれる混合冷媒です。混合冷媒とはいくつかの冷媒ガスが混ざったガスです。ただ、この冷媒ガスは約3年間だけで今では希少なガスの一種とされてます。ちなみにルームエアコンには使われていません。その後に出てきたのが R−410A という冷媒ガスです。今はこの冷媒ガスを1番良く見ると思います。このガスは407同様 混合冷媒です。ただ、407と違いがあります。407は3種類の沸点の違う R32 R125 R134a という冷媒が混ざってるのに対し410は R32 R125 の沸点の近い2種類の冷媒を混ぜています。そして、1番の違いは、410は沸点の近い2種類の冷媒を使っているため冷凍能力の効率が上がったということです。しかし運転圧力も上がったため、配管を肉厚のものに変えたり、R−22のエアコンで使えた工具が使えなくなったりと、いろいろ難点もあります。そして、今紹介した407と410は、オゾン層こそ破壊しないものの温室効果ガスであり温暖化係数が高く 二酸化炭素を 1 とすると 410はその約1730倍にもなります。結局のところ、地球に悪影響を及ぼすため、空調の入れ替え 修理の場合は 回収破壊 が必須になってくるのです。
最後に紹介するのは、407 410の混合冷媒の一つに使われていた R32 です。R32は、2014年ごろから出始めた新冷媒で、407 410とは違い単一冷媒です。この冷媒は、407 410同様にオゾン層の破壊はしません。そして、410にくらべ温暖化係数が約3分の1というさらに環境にやさしい冷媒です。ですが温室効果ガスには変わりありません。まだ、出始めて間もないためこの先の主流になるのかどうがわかりませんが、家庭用、業務用でちらほら見るようになっています。